
インナーマッスルの主な働きは、
体の各部分を有るべき位置に固定しようとする事です。
バランスをとる、ですね。
それに対してアウターマッスルの主な働きは、
体の各部分を正しく動かす事です。
手足を動かしたり、腰を曲げたり伸ばしたり、です。
ですから、
例えばスクワット(バーベルを肩に担いで両足を広げ、しゃがんだり立ち上がったりを繰り返す)
は、大腿筋(両足の腿)=アウターを鍛えるトレーニングですが、
この動きをしている時には、体を真っ直ぐに保ち、
ぐらぐらしないようにバランスをとって上下させようと
体幹部分=インナーマッスルが一生懸命働いています。
働くという事は、トレーニングされている事になります。
インナーマッスルは体の真ん中にあるばかりでなく、
手や脚やその他の各部分を有るべき位置に保持しようと
その部分にも、もちろんインナーマッスルは存在します。
このように、一見アウターを鍛えているようで
実は同時にインナーも鍛えられているので、
「ではこれからインナー(アウター)マッスルのトレーニングをします!」
と断りを入れなくても
どんな筋トレもアウター、インナー同時にトレーニングはされているのです。
分ける必要はありません。
では、何故サッカー等プロ選手たちはあえて本にするほど
「インナーマッスル」を鍛えるのでしょうか?
簡単に言えば、
彼らは一般の人の目指す健康体やカッコイイ体形を
目的としている訳ではないからです。
彼らはもちろん基本的な筋トレは十分行なっています。
その上で更にブラッシュアップするため、
試合で勝てる強靭な体と動きを作るために
トレーニングを分けて考え、工夫しているのです。
一般の人がそこの部分だけ真似をしても、
一朝一夕にプロ選手並みの体幹が出来上がることは無いのです。
大切なことは、基本的なトレーニングを
正しいフォームで、正しい順番で、適正な負荷をかけ、継続する事です。