寿命の短かった時代ほど不老不死や不老長寿に対する関心が高く、
寿命が長くなるほど、
そうしたものへの関心が薄れていきます。
かつて「人生50年」と言われた時代がありました。
寿命の短かった時代には、
長生きする=長く老い続けること
は多くの人にとって例外的な他人事でした。
働いて、子供を育てて、とやっているうちに
寿命が尽きた=死を迎えた
からです。
だから、
老後をどう生きようかなどと考える余地はなかったのです。
寿命の伸長は、
多くの人が長きにわたって老い続けることになったことを意味します。
かつては例外的で他人事であったことが、
多くの人にとって自分事になったのです。
長く生き続けることがレアケースでおめでたいとされていたから
「寿」という字が使われていますが、
「人生100年」となった今、全ての人が「寿」と表現できるでしょうか?
子育てが終わった後、数十年の寿命が残っています。
その数十年を健康で過ごす為には
何もせずに良い訳は無いです。