
80代の会員の方が、
「ちょっと今日は体調がすぐれなくて・・・」
お聞きすると、朝食も昼食もいつもより軽めにして
おやつも食べずに4時のトレーニングにいらっしゃいました。
なぜ、いつもより少なめかというと
ご友人から「朝食はあまり摂らない方が体に良いのよ!」
とアドバイスされたとの事でした。
あまりの頼りなさに、スタジオに来る途中で「どら焼き」を買って召し上がったとの事、それは正解でした。
まず、水分を補給していただき、ゆっくり体を動かしていきました。
いつもより時間をかけ、椅子を使った座位で行うトレーニングを進めていきました。
30分経つ頃に
「あ、なんだか、元気になってきました」
とおっしゃいました。
完全に低血糖状態だったのですね。
私がご本人にお話ししたことは、
・薦められた事の科学的根拠が明確で、ご自分でしっかり納得できるもの。
・薦めてくださった方は、その道の専門家であること。
・薦めてくださる方が、ご自分の体のことをよくご存知の方。
そういう場合には、実行しても良いですが、それ以外のただ漫然と「体に良い(らしい・・・)」とか「私はすごく良かった!(=だから全ての人に当てはまる?)」は、絶対に真似をしないでください。
まして高齢者の場合、ちょっとした間違いが命取りになります。
この型の場合は、「どら焼きを買って食べる」という応急措置が出来たので倒れてしまう事にはなりませんでしたが、我慢をして動き続けていたら、リエラボのスタジオに来るまでに道で倒れていたかもしれません。
黙って倒れると、その人がどんな原因で倒れたかは他人には分かりません。
救急車が来るまでに事態はどんどん悪くなってしまう事もあります。
科学的根拠や専門的な確信が無い事は
どんなに薦められても絶対に行わないでくださいね!