「骨を意識」しながら、筋トレをしていきます。
人間の体は常に地球の重力に引っ張られた状態にあります。
そのため、「立つ」「歩く」という動作は重力に抗う姿勢で、
その姿勢を維持するために、想像以上の筋力が必要となります。
姿勢を維持する上で特に大きな役割を果たす筋群が「抗重力筋」と
呼ばれています。
これが「姿勢キープ筋」です。
脊柱起立筋(背骨の両側にある)や大臀筋(お尻)、
大腿四頭筋(腿の表)、ハムストリングス(腿の裏)
などがその代表的な筋肉です。
重力に拮抗するのが立っている姿勢、
拮抗しなくて良いのが寝た状態です。
だから寝たきりになると筋肉がどんどん落ちてしまうのです。
重力に抗うための筋肉の必要がないからです。
正しい姿勢を意識するだけで、
これらの筋肉はかなり鍛えられると思われがちですが、
個々の筋肉の筋力そして骨が軟弱では、
重力に抗うパワーがそもそも無い。
そこで、骨を意識したトレーニングが必要になってきます。
骨自体を強くし、そして筋肉も鍛えられ、
それでこそ重力に抗うことが可能な身体が出来て、
良い姿勢をキープする事が可能です。
重いものを持ち上げるのは「筋トレ」と思われていますが、
実は、これは大いに「骨」を鍛えているのです。
同時に骨の周りの筋肉が鍛えられるのももちろんあります。
骨は、垂直な力がかかることで骨密度が高くなり強くなります。
また、走ったりジャンプしたり留守垂直の振動によって刺激を受け、
カルシウムの取り込みが促進されます。
トレーニングするときも普段の生活の中の動きでも、
常に骨や関節が正しい位置にあることを意識すると、
自然に姿勢が良くなります。